あごひじきのひじきです。
損だしをするメリットや考え方を書きます。
Contents
主張
- 損出しとは、含み損を抱えている銘柄を売却し、損失を確定すること
- 今年、確定利益があり、含み損を抱えている銘柄を持っていれば”損出し”を絶対するべき
- 損出しした銘柄を買い直す場合は同一営業日を避ける
- 損出し銘柄を買い直すことで、PFはそのままで損失だけ吐き出せる
損出しとは
損出しとは、含み損を抱えている銘柄を売却し、損失を確定することです。その後、同銘柄を改めて買ったり、別の銘柄をポートフォリオに加えたりしてもいいです。
ただ、改めて同銘柄を買い直す場合、同一営業日は避けなければなりません。
理由は、同一営業日に損出し&買付を行うと一部しか損失を出せず失敗するからです。
どういうことかというと、買いと売りの注文があった場合、たとえ売り注文を先に出していても、買い注文が先にあったものとされて、取得単価を平坦化した後に売り注文が成立するためです。
損出しのメリット
以前から私は、「株は15~25年以上保有する長期資産だ!」と主張しているにもかかわらず、「なんで損失を確定してしまうの?頭おかしいの?」と思われるかもしれませんが、明確なメリットがあります。それは、税制面でのメリットです。
例えば、私の場合、2019年の配当収入で20万円ほど発生したのですが、確定申告のときに「20万円利益が出ました!」なんてそのまま申告すれば、「じゃあ20万円から20%税金収めてね(※簡略化のため細かい数字は省く)」となり、4万円が税金として徴収され、手残りは16万円のみになってしまいます。
しかし、しっかりと損出しを行い、20万円分の損出しを行えば、
+20万(確定益)-20万(損出し)=0円
となり、課税対象となる利益はなくなるので、20万円そのまま受け取れることになります。
この時、「損失出してるんだから、プラマイ0じゃないの?」
と思いますが、損出しした銘柄を買い戻すことで、ポートフォリオは損出し前と変化なく(※買い戻し時に同額で買い戻せた場合)、単に税金面のみ節税されたことがわかります。
なので、今年確定している利益が出ていて、且つ、含み損を抱えている銘柄を保有しているなら絶対にやるべきです。
売却後は買い戻すことでポートフォリオはそのまま
冒頭でも述べましたが、同日営業日に買うことは避けましょう。
損出しで売却した銘柄を翌日などに改めて買い戻すことでポートフォリオに影響を与えず、損失だけ吐き出すことが可能になります。
損出しの注意点
税制面でとても魅力的な損出しですが、気をつけなければならない点もあります。
受け渡し日(権利付最終日)が年を越さないこと
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで株主としての権利が得られる最終売買日のことで、2019年は12月26日が損出しの最終日です。
※ただし、米国株の場合、証券会社の営業時間外に注文を出すため、27日(金)分の注文として扱われ、2営業日後渡しなので受渡し日が来年となります。
NISA口座は損益通算できない
NISA口座は非課税なので、NISAで買い付けた銘柄の含み損を損出ししても特定口座などの利益と相殺できません。
あくまで、損出しするのは一般口座や特定口座など課税される口座が対象です。
なので、特定口座で出た含み損を一旦損出しし、新たにNISA枠を使って買い戻せば、元値に戻ったとしても課税されずに済みます。
損益確認
SBI証券の場合
「口座管理」→「取引履歴」→「譲渡益税明細」
まとめ
確定利益があり、含み損を抱えている銘柄を持っている場合”損だし”は絶対にするべきですね。
損出しした銘柄を再度買い直せば、ポートフォリオをそのままで利益のみ圧縮することができます。
また、3年間損益通算が可能なので、単年で見るのではなく複数年遡って見るのがいいでしょう。
あごひじきのひじきでした。
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