【初心者向け】失敗しない資産運用をするためにリスクの分散されたポートフォリオの作成方法【株式投資】

ポートフォリオ

資産運用にはリスクが付き物です。しかし、資産運用の基本となる『長期、積立、分散』を意識することで大幅にリスクを軽減させることができます。

今回この記事では、初心者の方にもわかりやすく、資産運用をする上で上手に付き合っていかなくてはならない「リスク」を減らし、どうやってリターンを高めていくかを順を追って解説していきます。

 

この記事を読んだほうがいい人

  • 資産運用が初めてでどうやったらいいかわからない。
  • リスク資産が怖い。どうやったらリスクを減らせるのかがわからない。
  • リスクを少なく資産を築きたい。

そもそもリスクとは、一般的には危険と訳されますが、資産運用におけるリスク変動幅のことを示します。そのリスクをしっかり分散するためには何をどう分散したらよいのでしょうか。

自身のポートフォリオ(資産構成)のリスクを低下させるためには以下の4つの分散を心がけましょう。

  • アセットクラス(資産の属性)
  • 時間
  • セクター

この4つの分散をする事であなたの大切な資産のリスクを大幅に軽減することが出来ます。

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1.アセットクラスとは

資産運用をするにあたって自分に合った最適なアセットアロケーションを組まなければなりません。

アセットアロケーションとは資産配分のことで、金や債券、株式、不動産などをアセットクラス(資産の属性)といい、そのアセットクラス(株式、債券、金、現金、不動産など)に資産を振り分けることを指します。

この資産配分は年齢によって異なります。

米国株投資家愛用本TOP3に入る『ウォール街のランダムウォーカー』によれば下図のグラフのような資産配分を推奨しています。

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年齢が若いほど資産が少ないことや、長期の運用期間を確保できることから株式の比率が高くなっています。また、若いうちであれば労働収入が得られるので、失敗してもその安定した収入で取り返しもできます。

一方、年を重ねることで、安定した収入を得ることが出来る労働期間も限られることや、資産規模の拡大、長期の運用期間の確保が難しくなってくるので、守りの運用である変動の少ない債券比率高めることでポートフォリオ全体のリスクを軽減しています。

 

このグラフでは不動産とありますが、金という選択肢に置き換えてもいいかもしれません。金のメリットは不動産と違って固定資産税がかからないこと、インフレ対策、流動性や換金性が高い、先行き不透明な時代に買われやすい投資先、昨今のような利下げに転じそうな局面では資金が流れ込みやすいことも挙げられます。

また、不動産と言われると、物件の実物資産(ハードアセット)を思い浮かべますが、REIT(不動産投資信託)というペーパーアセットもあります。

 

下記は一般的に言われている株式の割合はどの程度がいいのかを示す式です。

100-年齢=株式比率

120-年齢=株式比率

上記2つあります。前者は上図のグラフとほぼ対応していますね。しかし、人生100年時代となった今は運用期間を長期で確保できることから後者をとってもいいのではないでしょうか。

私には妻がおり、家族のお金という失敗できない状況で運用していますが、年齢も30目前と、まだまだ運用期間を長くとれるので後者の計算でポートフォリオを組んでいます。資産の90%が株式です。残り10%は現金です。

 

時間の分散

株式相場には上図のように景気サイクルがあります。

単純に右肩上がりではなく、このサイクルのように波をうちながら上昇していきます。

この局面ごとに投資家心理も次のように変化します。

 

 

上の画像のように一気に資金を投下したいと思える相場状況だとそこは既に暴落前の天井付近であったり、逆に人々が警戒している時が実は大底で資金を投下し損ねたなんてことはザラにあります。

また現状では景気先行き指標が1~2年後の2020年頃の暴落を示唆しているのではないかと言われています。しかし、これらの先行指標が暴落を示したとしても確実に将来が見通せるわけではありません。実際、2016年、17年にはジム・ロジャーズ氏やジョージ・ソロス氏が暴落を予想していましたが、結局リセッション入りとはなりませんでした。

このように、将来の予測は著名投資家にも非常に困難なことや、投資家心理の変化を考えると、しっかりと時間の分散を行い資金を徐々に投下していく事が大切です。

なので、余裕のある資産が十分にあるのであれば、まず非課税枠のNISAやつみたてNISA、iDeCoの枠を使い切ることから始めましょう。

例えば、30代で投資予定の資金が500万だとすると、NISA枠で毎月10万円買っていけば、一年で120万円投資できます。それを約4年かけて投下すれば、株価が暴落しても、けがや病気などで収入が途絶えても現金比率を維持できるので狼狽売りをすることなく堅実な運用ができるのではないでしょうか。

 

セクター分散

 

セクターとは業種のことで11種類のセクターがあります。この業種は先ほどの4つの景気循環に強いもの、弱いものがあります。

マリオカートの車の性能のようなものです。ダートコースに強かったり、加速が良かったり、重量が重く当たりに強かったり。

これと同じようにセクター毎に得意な状況があります。それぞれの景気局面に対応できるように業種を振り分けることで、ポートフォリオ全体のリスク(変動幅)を抑えることができます。

以下4つの景気循環に対応する業種はこちらです。

  • 回復期
    ・金融【Financials】バークシャー・ハザウェイ(BRK),ビザ(V) ,JPモルガン (JPM),ゴールドマンサックス(GS)
    ・ハイテク【Information Technology】アップル(AAPL),グーグル(GOOG),フェイスブック(FB),マイクロソフト(MSFT)
  • 好況期
    ・資本財【Industrials】ボーイング(BA) ,スリーエム(MMM)
    ・素材【Materials】デュポン(DD),ダウ・ケミカル(DOW)
    ・一般消費財・サービス【Consumer Discretionary】アマゾン(AMZN),ウォルト・ディズニー(DIS),マクドナルド(MCD),ナイキ(NKE)
  • 後退期
    ・エネルギー【Energy】エクソン・モービル(XOM),シェブロン(CVX),シュルンベルジュ(SLB)
  • 不況期
    ・生活必需品【Consumer Staples】 P&G(PG),コカ・コーラ(KO),フィリップモリス(PM),ウォルマート(WMT)
    ・公益【Utilities】 サザン・カンパニー(SO),デュークエナジー(DUK),ドミニオン・リソーシズ(D)
    ・通信【Telecommunication】ベライゾン(VZ),AT&T(T)
    ・ヘルスケア【Health Care】 ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ),アムジェン(AMGN),アッヴィ(ABBV)

2008年のリーマンショック時にはS&P500は56%もの大暴落となり、元値に戻るまでに4年2か月もの月日を要しました。一方、マクドナルドは‐21%で1年5か月、IBMは‐46%で1年2か月と、暴落率も抑え3年も早く元値を取り戻しているのです。このような暴落にも強い優良銘柄に投資することでさらにリスクを抑えることができます。

これらのセクターに分散するときには偏った景気循環に固まらないようにしましょう。たとえば、ハイテクや金融、資本財ばかりで構成されたポートフォリオだと景気のいい時であればガンガン値上がり益が増して、資産が増幅できるかもしれませんが、不況が訪れた時に資産が一気に縮小する可能性が高いからです。

今から投資するのであれば、不況や後退の相場環境の比率を増した投資にするのがよいのではないでしょうか。

国の分散

あなたが住んでいる日本やアメリカ、中国や新興国、先進国とありますが、どのような国に投資したらいいのでしょうか。

私が勧めるなら世界的に権力を握っているアメリカへの投資です。なぜなら、一番成長を続けている国はアメリカだからです。また、世界の基軸通貨となっていて、どの国にも幅を利かせることのできる権力、世界進出している企業や、株主を尊重した企業風土が根付いていることも挙げられます。

しかし、『ウォール街のランダムウォーカー』では、世界分散させた方がリターンが大きく、しかもリスクまで減らすことができるとしています。

上記の画像は2009年からのSPY(S&P500指数連動ETF)と、世界への分散投資をしたVTです。チャートを見ても明らかなように米国株のSPYに軍配が上がってます。前の項目でも表したように、もしみんなの目が米国に向かっているということは、その他の国のほうが割安に放置されている可能性も否めません。

また、日本では少子高齢化で人口減少の一途をたどっていますが、世界全体で見れば2070年頃までに110億人、それ以降は110~120億人で推移することが最新の人口統計学では予測されています。

しかも、格差社会と叫ばれていますが、世界全体で見れば1日2ドル以下で暮らす極度の貧困層は減りつつあることから、今後さらに生活必需品や嗜好品、医療が彼らの元に届きやすくなることが考えられるので、しばらくの間はグローバル展開が主流な米国が一番安心して投資していけるのではないでしょうか。

逃れられないリスク

  • システマティックリスク

    これは株式市場の暴落で釣られて受ける影響。株式市場という仕組み(システム)による影響。企業の定量的要因や定性的要因に関係なく影響を受けてしまう。

    上述した景気循環でやってくる逃げることができないリスク。
    株式投資をする上でこのような逃れられないリスクを受け入れるだけの余裕が必要です。

  • 非システマティックリスク(個別銘柄リスク)
    個別銘柄のリスクで、銘柄を分散することによって一銘柄当たりの影響を軽減することができる。
    50銘柄ほどに分散することでこの非システマティックリスクはほぼ限界まで軽減されますが、それだけ多くの銘柄に分散させると、資金量が少ない場合、一銘柄当たりに割り振る金額も少なくなってしまいます。また、20銘柄を超えると分散効果が薄れることや1銘柄当たりのポートフォリオに与える影響が減ること、ポートフォリオや銘柄の管理が大変になるので、過剰な分散は個別銘柄を扱う個人投資家にとってメリットは少ないです。
    さらに、一度に買い付ける額は10万円以上で買い付けないと買い付け手数料が割高になってしまうので、多くの資金がない一般庶民の私たちにとって10~20銘柄ほどが最適です。

 

 

なお、口座開設がまだなら開設してどんな感じなのかイメージを掴んでおくといいかもしれません。もちろん口座開設は無料です。

あごひじきのひじきでした。

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