ジョンソン・エンド・ジョンソンについて

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あごひじきのひじきです。

先日、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーに、
『アスベストが混入している事を以前から知っていながら同社は隠していた』
と報道され、同社の株価は10%も下げました。

アスベストとは、以前ニュースで頻繁に取り上げられていた石綿という鉱石の発がん物質ですが、それは針状(繊維状)でとても細かく、吸い込むと肺の中に刺さって溜まり、10~50年と非常に長い年月をかけて肺の細胞を刺激することで、肺がんや悪性中皮腫、アスベスト肺の発症の原因となる非常に有毒なものです。

吸い込んで直ちに発症するという訳ではなく、10~50年と非常に長い潜伏期間があるわけです。

昭和30年頃から急激に輸入され、学校の保温断熱材に使用されていました。他にも、チョークや屋根のスレート、自動車のブレーキパットにも使われていましたが、現在では禁止になっています。ですが、トラックの社外製、海外製ブレーキパットですと、安く作るためアスベストが含まれている事もあるようです。

 

2009年に、韓国のタルクを使っているベビーパウダーや化粧品にアスベスト混入が判明し、120社に対して流通を禁止するなど騒ぎになっています。アスベストが混入していないタルクを製造するのには、ある程度技術が必要なようで、安価な外国製は控えた方がいいですね。

このような事例からタルクは危険だと思っている方もいたようですが、タルク自体は、国際がん研究機関(IARC)で発がん性リスクの4グループのうち、3の『ヒトに対する発癌性は分類できない』であり、カフェインと同程度のグループに分類されています。

ちなみに、アスベストや喫煙はグループ1の『ヒトに対する発癌性が認められる』、コーヒーはグループ2Bの『ヒトに対する発癌性が疑われる』に分類されています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーの成分は、タルクという鉱石と、デンプンからできています。アスベストは針状(繊維状)ですが、タルクは鱗片状なので、吸い込んで体内に入っても刺さらず、自然に体外に排出されます。

 

ジョンソンエンドジョンソンは超優良企業『タイレノール(鎮痛剤)事件』

このタイレノール事件は、1982年に何者かにより混入されていたシアン化合物で、少女ら計7人も死亡する事件だったのです。同社が製造するタイレノールに含まれていたシアン化合物の疑いと分かると、テレビCMで125,000回、フリーダイヤルの設置、新聞の一面広告など、ありとあらゆる手段で回収を呼びかけました。その回収費用はなんと1億ドル(当時の日本円で277億円)にものぼりました。その後、タイレノール全製品のリコールを発表し、3重のパッケージに切り替え、毒物が二度と入れられないように対策をしたのです。この徹底して顧客の安全を優先させたことは、危機管理の手本 として今でも語り継がれています。

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出処:Johnson & Johnson 2017 Annual Report

 
ベビーパウダーはこのグラフのconsumerに部類されるが、17%の中の一部でしかない。

そもそもジョンソン・エンド・ジョンソンは、OTC医薬品のアネトンや、禁煙補助剤のニコレット、バイシン、タイレノール、バンドエイドやマウスウォッシュのリステイン、コンタクトレンズのアキュビュー医療機器や医療用医薬品など、上げればキリがないほどのブランド力と地位を持っています。

そのため、ベビーパウダーを誰も買わなくなったとしても、他の製品がカバーしてくれますし、ベビーパウダーが同社の売上の10%を占めるのであれば、株価が10%暴落しても不思議ではないかもしれません。しかし、ほんの一部の売上にしか過ぎないのにこれだけ売り込まれるのは、市場が過敏に反応し過ぎだと思います。FOMCを控えた時期でもあるので仕方ないかも知れません。

この後、会社の対応や裁判でどうなっていくか分かりませんが、もし本当に隠蔽であれば、更なる下落になるでしょう。

とりあえず落ち着くまでは買い控えですが、持ってる方は売ってはダメですね。更なる下落を期待して、また下がったら仕込もうというのは上手くいかないので、買いたいのであれば今買ってもいいと思います。他の製品から十分なキャッシュフローが見込めますし、50年以上の連続増配銘柄です。ですが問題収束まで長期化するでしょう。

あごひじきのひじきでした。

 

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