あごひじきのひじきです。
この記事では、国債について初心者でも理解できるよう国債の市場心理や経済との関係、長短金利差についてまとめています。
まとめると、
経済の状況による金利の動きを簡単に解説。(不景気=金利低下、好景気=金利上昇のフロー)
長短金利が逆転したからといって株価に大きな影響があるわけではない。
といった内容です。
国債とは…
- 国が発行する借金。
- クーポンと呼ばれる利子が付き、その利子は一定。
- 国債の需要によって利回りが変わる。
(需要が上がれば価格が上昇→利子は一定なので利回りが低下)
- 長期債…10年ものの国債
- 短期債…3ヶ月ものの国債で、主に銀行間でお金の貸し借りが行われる。
市場心理・経済による国債と金利の関係
景気悪化=金利下落(価格上昇)
不透明感で国債が買われるフロー
- 景気の不透明感が高まると、企業や消費者は景気後退に備えてお金を貯め込むのでお金の循環が悪くなる。(不景気になる)
- 中央銀行は金利を下げて借りやすくする。(お金が循環するようにする)
- 利下げ=債券価格上昇
- 債券に買いが集まれば、国債の値段は高騰するが、利子は一定なので利回りが低下する。
- 利下げが行われる前に購入すれば比較的安全に高利回り&値上がり益を享受できる。
- 市場心理が冷え込んでいると、長期金利への買いが止まらず、短期金利以上に利回りが低下(価格上昇)してしまう。(長短金利逆転)
- 長短金利逆転から数ヶ月すると景気後退に陥っていることから注意が必要。(景気後退になったからといって=株価大暴落ではない。後述します。)
景気拡大=金利上昇(価格下落)
楽観によって国債利回りが上昇するフロー
- 景気の不透明感が払拭されると金回りが良くなり、企業の業績拡大や消費者の消費拡大が期待できるため債券よりも株式の魅力が増す。→国債売られ、株式へ流入。
- 中央銀行はバブルを防ぐため金利を上げる。(お金の循環を悪くする)
- 利上げ=債券価格下落。
- 債券が売られれば、国債の値段は下落するが、利子は一定なので利回りが上昇する。
- 今買うよりも、将来金利が上がってから買ったほうがキャピタル分インカム分も損せずお得と考え債券の人気がなくなる。
- 債券需要なく、価格下落→利回り上昇
長短金利差の歴史
過去を振り返れば、10年-3ヶ月国債が逆転してから景気後退が起こっている。
10年-2年債を見ると1998年に逆転しているが、景気後退には至ってない。
2019/7現在は10年債-3ヶ月債が逆転したことで、今後1年以内にリセッションが訪れる可能性はありますが大きなトレンドとしては人口拡大期の真っ只中です。
長短金利逆転していなくたって1987年にブラックマンデーで-30%の大暴落を経験してますし、1998年に至っては逆転しているのにもかかわらず、-15%程度の調整&約3ヶ月で元値回復するという力強さを見せています。
さらに1990年にも景気後退しているとされていますが、株価的にはたったの15%程減少しただけです。
だから長短金利が逆転したからって逆転=株価暴落ではないわけで、世間は騒いでも過去の歴史を見れば「長短金利逆転したからなに?」って感じですけどね。
投資家にとって大切なのは大きなトレンドと、一貫した投資方針を持って機械的に投資をしていくことだと思いますね。
あごひじきのひじきでした。
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